川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
主に野球、相撲、競馬、読書、映画関係

重力地獄

眉村卓の初期短編集
第1回SFマガジンSFコンテストで第二席入賞した「下級アイディアマン」が収録されている
眉村氏と言うとジュブナイルの印象が多いが、代表作の連作シリーズである「司政官」シリーズなど、短編はハードSFも多く、秀作も多い作家である
また、この作品集には収録されたすべての作品に対して眉村氏自身がコメントを残しており、それが案外自虐的で面白い
私は「正接曲線」という作品が好きだが、眉村氏曰く「自分がどうやらストーリーテラーではないらしいと自覚した作品である」とあり
表題作「重力地獄」では「かなり細部にわたってアイディアなど準備してからはじめた。が、そうしたものをそろえればそろえるほど、内部で燃えていたものが冷えてゆくという奇妙な体験をした」
などとある
いやあ、どれも面白いのに自分に厳しいw
このような宇宙や異世界、異種族を扱った短編集は現在読んでも全く古さを感じさせない
再販して、多くの方に読んでもらいたい一冊です

おはようございます

本日は体調不良により更新をお休みさせていただきます
なお、体調が回復次第更新をいたしますので、よろしくお願いいたします<(_ _)>

友よ、風に抱かれて

「地獄の黙示録」のフランシス・フォード・コッポラ監督作品
これは立派な戦争映画ですが戦争のシーンはわずかしかありません
主演のジェームズ・カーンは士官学校の講師を務める軍人
いわゆる陸軍士官学校的なところは、卒業しただけで士官となり、戦地へ贈られると小隊長となるのですよ、最前線の
いわゆる少尉となって、今まで戦ってきた兵士たちをまとめていくという
まあ、大抵は古参兵士にからかわれ、命令系統も経験値が高い下級兵士が出していたのでしょうが
まあ、簡単に行ってしまうと真っ先に死んじまう役目を担わせられることが多いということです
この映画が上手いところは手にかけた教え子たちが死んでしまうことをこの教官がすべてをうけとめなければならないということ
これで、戦争シーンの少ない見事な反戦映画として成り立っているのです
それにしても
「友よ、風に抱かれて」
誰がつけたんですかねw
ガーデンズ オブ ストーンでいいのに