川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
主に野球、相撲、競馬、読書、映画関係

ウィナーズサークル

1989年日本ダービー - ウィナーズサークル

芦毛のダービー馬ウィナーズサークル
この年は混戦でしたね、皐月賞を勝ったドクタースパートが3番人気以内に入らず、ロングシンフォニーが1番人気、ウィナーズサークルは3番人気でした
ゴール前は見ごたえがあります
ずっと先行していたリアルバースディが抜け出すと、脚をためていたウィナーズサークルが並んで差します、さらには外から猛追するサーペンアップ、上りタイムはおそらく一番ではないでしょうか
しかし及ばず茨城県産馬のダービー馬の誕生です
しかし、秋に脚部不安を発症して引退
種牡馬としては後継には恵まれませんでした
2014年から故郷茨城にある東京大学の牧場で繋養されているようです
きっともう真っ白になっているでしょうね

ドッグソルジャー

1987年初版の漫画
当時は東西冷戦の真っただ中、でも今とあまり変わらないというか、今の方が混沌としていてこういうアクション漫画の内容が荒唐無稽に感じられないのかもしれません
主人公ジョン・キョースケ・飛葉はハワイの日系三世
アメリカのグリーンベレーに所属、不正規戦において名誉賞7個など数々の表彰を受けたトップクラスの軍人であり殺し屋
しかし、今は政府の犬となるのを嫌い、ゴミあさりをして生活する日々を送っています
そんな飛葉が、内角調査室(JCIA)から刑務所から囚人を脱獄させた過激派たちの始末を依頼され、その過激派が雇った傭兵は主人公のナイフの師匠でもあった
しかし、その師匠には飛葉は私怨があった
この作品を読み続けているとかつての仲間だった兵士が、政府に背を向け命を狙われるという話も多いです
まあ、どんなに優秀な兵士でも事が終われば逆に政治家などはなかったことにしたいもの
国のために懸命に尽くした兵士たちが、平和を得た世の中では邪魔者になるという風刺や皮肉は現代でも生きている気がします


ただ、この作品を若い頃読んだせいか、邦人が海外で拉致されたりすると、ジョン・キョースケ・飛葉のような人物が助けてくれたら、と、ついつい思ってしまいます


いませんよw漫画ですからw

津山三十人殺し

横溝正史の「八つ墓村」のモデルとなった事件
岡山県は津山で昭和13年、一人の青年が自分を育ててくれた祖母を殺害したのを皮切りに、村中の家をまわり、猟銃や刀で次々と殺害、ついには30人もの死人をつくりだした上で、自害するという凄惨な出来事でした
これは映画も作られました「丑三つの村」故古尾谷雅人主演、田中美佐子がまだ新人でみずみずしかった。なかなかの秀作映画であります


しかしこの事件あまり表ざたになることはなかつた
何ゆえか?


昭和13年と言えばシナ事変、つまりは日中戦争の真っ最中だったわけで
毎日毎日人が山ほど海を越えた向こうで死んでいるさなか、言葉は悪いですが、たかだか30人では騒がれることもなかったようで
この犯人である青年も病気のため兵役から外されたことで孤立感を深めていったようですし
まあ、そうですね戦時下と言うのは全くもって世の中狂ってしまうということの一例のようなものですな


あの頃映画 「丑三つの村」 [DVD]
あの頃映画 「丑三つの村」 [DVD]
メーカー:SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
登録日:2011-12-21
カテゴリー:DVD