川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
主に野球、相撲、競馬、読書、映画関係

画像文明

石原藤夫氏のSF小説は科学的根拠もたっぷりで、今でも時代を超えて読めるものが多いのだが、残念ながら、そのほとんどが絶版になっている。


有名なのは惑星シリーズだが、ここでは6作の短編を収録した「画像文明」から一つをピックアップして紹介する。


<以下ネタバレ注意>


トム・ゴドウィンの不朽の名作に「冷たい方程式」という短編小説がある。これは宇宙を航行する貨物船で、密航した少女が見つかるところから始まる。少女は遠い星にいる兄に会いたいがため密航したのだった。しかし、大変な問題が発生してしまう。貨物船の燃料は行き先にたどり着くためには少女一人運ぶ燃料が足りていなかった。そして操縦士は苦渋の判断を強いられる。


トム・ゴドウィンという作家は他にも作品を発表していたそうだが、私が読んだのはこの作品ただ一つだけ、しかし、これは強烈なインパクトを持った作品であった


その証に、この作品に対しては日本のSF作家たちも様々なパロディを生み出し、何とかこの問題を解決しようと頭を捻った


この本に収録されている「解けない方程式」もその一つで「冷たい方程式」が悲しい決着を遂げるのとは対照的に見事な方法で困難を乗り越えている。こういう方法を捻りだせるところがSF作家としても力の見せ方であろう。


変わったところでは筒井康隆の「たぬきの方程式」というのもあり、これは無重力状態にして仮死状態となり(眠り)燃料を節約するという方法だったが、その後には残酷な末路が待っている(笑)


ともあれ、この「解けない方程式」はタイトルと反比例して見事に問題を解決した非常に記憶に残る短編となっている

青葉賞G2

かつてはダービー2着馬をよく輩出していた青葉賞


近年でもウィンバリアシオンやフェノーメノなど、ステイヤー系の馬が初めて脚光を浴びるレースとなっている。


本日のレースはと言うと比較的地味なメンツで争われることになりそう


個人的にはブラックバゴ、ヴェラヴァルスター、レッドライジェルなどに期待したいが、今年はここで勝ってもダービー本番で通用するかどうかどうにも未知数だ。


そこで青葉賞勝ち馬の思い出を一つ。


私が忘れられないのは青葉賞を勝ち、ダービーはトウカイテイオーの2着に屈したものの、テイオー不在の菊花賞で大外18番枠から、名手岡部の手綱で勝利したレオダーバンだ


この年は脚本家としてデビューした年であり(多分)今は無き制作会社に出入りしていた時。確かその年のダービー当日はなぜか誘われて戸田の競艇場にいて、そこのオーロラビジョンでレースを見たのだった。テイオーの2着に屈したものの、この馬はかなり強いと感じ、菊花賞では流し馬券で的中した。ぜんっぜん関係ないが、イイデセゾン、イイデサターンなんかもこの年の馬だった


種牡馬としては後継を残せることは出来なかったが記憶に残る名馬の一頭だった。大外枠からの菊花賞勝利で主戦騎手の岡部さんが本当に嬉しそうにインタビューに答えていたのを思い出す

少年宇宙人

そうそう宣伝しておかないと


この本は原田昌樹さんという急逝された映画監督を様々な職でかかわった人たちへのインタビューを通して語られるというものすごい本です。


将来、映像の職に就きたい人ならば、ウルトラ好きでなくても大いに役に立つとも思います。


ちなみに私へのインタビューは「ブースカ!ブースカ!!」のコーナーにあります。


なお、長らく再放送されなかった「ブースカ!ブースカ!!」は現在チャンネルNECOにて放送しております。視聴できる環境にある方は是非とも見てみてください