アガサ・クリスティからこの一冊
これはポワロもミスマープルも出てこないミステリー
それでいて、過去、この作者が書いた二つの作品と、一つは構造が、もう一つはトリックが酷似している。
しかし、そのようなことに目を瞑って読むとなかなか雰囲気溢れる名作なのです。
そういえば、以前ツイッターで、バーコードのない文庫本を古本屋で買って驚いたという若い人の書き込みがありました(笑)
そんなことを言ったら我が家にあるクリスティの本なんて一つもバーコードなんぞついておりません
生まれた時からバーコードがある世代なのですな
ほんの内容に戻ると、まずジプシーが丘なる地名や、その地にまつわる呪いとか、もう設定だけでぞくぞくするし、さらに重要なのはこの作品が「ぼく」という一人称で書かれていること
ゴシックロマンス的要素をはらんだ作品をクリスティは何作か書いていますが、これはその中でも一級品であり、作者の自作品ベスト10に入る作品だそうです
◎サウンズオブアース
〇アドマイヤデウス
▲ウインバリアシオン
△ラストインパクト、ラブリーデイ、デニムアンドルビー、キズナ
本命対抗は若い4歳馬、白三角だけど怖いのはデニムアンドルビー、阪神で買って京都で消すの自身の格言を守ってゴールドシップは切りました、これが吉と出るか凶と出るか
フェノーメノが出ていたら割と重い印をうっていたかも、それぐらいの大混戦だと思います
さあ、ゴールしてドヤ顔するのははたしてどの馬か?
山田正紀氏の名前を出したのであえてこの作品も
筒井康隆氏は「気まぐれ讀書ノート」という本で50億ドルは流石に多すぎるのではないか(現実味がない)と書かれていたが、現実はだいぶ近づいてきたのでは?
ただ、これを映像化する場合はその時代に合わせた方がいいか、やっぱり
だとすると同じ作者で「裏切りの果実」の方が映画として成立する可能性は高いかも
ともあれ、山田正紀原作で、終生残るような素晴らしい映画を最低でも一本作っておくべきだと思います