脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです主に野球、相撲、競馬、読書、映画関係
文学のブログ記事
春泥歌
「オイディプスの刃」で知られる赤江瀑氏 表題作を含む10作の短編集 「砂の眠り」は人の秘め事を植物を使って表現した傑作 気候の描写はさほどないのに、まつわりつくような湿度を感じさせる 私は蛇年でしてね執念深いのです なんとなくこの一言が重く感じられた 表題作は祖母のお遍路にまつわる話 タイトルの「... 続きをみる
冬の旅
立原正秋氏の小説も絶版が多くなり、今手軽に読める作品も少なくなってきました ただ、この小説はなんとか読み継がれているようです 初めて読んだのは小学校高学年でしょうか、写真は文庫ですが、ハードカバーを母から手渡されました、これを読めと 主人公行助は、義兄修一郎が母親を凌辱しようとしている現場に出くわ... 続きをみる
街の灯
北村薫氏のいわゆるベッキーさん三部作の第一作 これは企画書までおこしましたが私の力不足でしょうか映像化に至りませんでした 昭和7年から始まり、11年の2月26日で終わるこの話 非常に映像化すると栄えると思うのですが プチミステリーとしても楽しめますし また、機会があればトライしてみようと思います ... 続きをみる
死者の奢り・飼育
大江健三郎を初めて読んだのは25歳を過ぎてからでした 何でその時まで読まなかったか?特に理由はありません ではどうしてその時読もうと思ったのか、今さら覚えておりません とにかく手に取ったのがこの本でした まず、表題作の一つである「死者の奢り」を読んで頭をぶん殴られました ガツンときました、本当に ... 続きをみる
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