謀将北条早雲
南原幹雄氏の歴史小説は読みごたえがあって好きですね
これ、北条早雲となっていますが、北条早雲が北条早雲という名になるのは実は死んでからなんですよwなので、本文では伊勢新九郎という名前で登場します
梟雄と帯に書かれていますが、まあ、後北条氏の祖となった人物ですので、それは一筋縄ではいきません
その新九郎に宿敵が現れます
足利茶々丸
なぜに幼名やねん、と突っ込みたくなりますが、この茶々丸、父である堀川公方の正知が病死した後異母弟やその母、重臣たちを次々と殺害し、独裁体制をつくりだします
つまりは慣例に従い名前を付けることなく殿様になったので幼名のままなのですな
それが、この小説ではむきむきマッチョで、喧嘩上等のキャラで書かれているのが面白い
ただの馬鹿ではなく筋肉馬鹿で描かれる武将も珍しいwww
新九郎と伊豆で激突するわけですが、さすが梟雄と言われるだけのことはある新九郎、見事な戦法で茶々丸と対決いたします
実際に伊勢新九郎はいい政治をしたようで、その子氏綱が早逝でなければ北条も生き残れたかもしれません、やはり生まれてすぐに殿様では長続きしないのでしょう
そう考えると徳川家は奇跡のようなものですな