遮断地区
未ネット・ウォルターズらしからぬタッチの傑作とでも評しましょうか
これは読む手が止まりませんでした。それぐらい面白いです
ある、あまり治安のよろしくない団地に小児性愛者が越してくるという情報が流れ
中産階級の10歳の少女の失踪
小児性愛者排除のデモから暴動への変遷
ミステリーと言うよりも疑似イベント的なタッチで話が進行していきます
しかし、この小説のようなこと、現実に起きる可能性もあるわけで
過去に小児性犯罪を犯した男が近くに住んでいるなんて知れたら、みな警戒するのは当たり前だし、どこかへ出て行って欲しいと思うのも理解できます
オウム真理教なんかもねえ、いまだに住民は気が気じゃないでしょう
そんな心理をうまくついた、一気読み必須の一冊です
