アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
P・K・ディックの不朽の名作
難解な作品が多いディックの中では非常にわかりやすい作品
人間に紛れた脱走アンドロイドをバウンティハンターが狩りにいく話
この作品では生物がほとんど死滅した社会の中で人々は動物を飼うことをステータスとして生きています
なので、ラストで主人公がヒキガエルを見つけるシーンはなんともいえない物悲しさというか、アイロニーと言うか、それに対応する妻の描写も何とも言えない雰囲気を醸し出しています
で、この作品を原作として誕生したのが、映画「ブレードランナー」
これは一度小説の設定だけを活かして、文章でしか語れないようなところを一気にそぎ落とし、原作とはまた違った意味での哀愁を感じさせる映画として完成しました
しかし、制作過程ではいろいろあったようでw
そんな模様はこの書籍でまとめられています
スタッフたちが「畜生!かしこまりました」と大きく書かれた(もちろん英語で)Tシャツを着て無言抗議をしていたとかw
結果、完成当時は爆発的ヒットはしませんでしたが、その後カルト人気が出て、ディレクターズカット版やら最終版やらいろいろ出て、現在のリドリー・スコット監督の位置をのし上げた記念作品と言ってもいいでしょう
まあ、名作はいろいろ迷い迷って生まれるのかもしれませんw
まさに迷作w
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