川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
主に野球、相撲、競馬、読書、映画関係

美しい星


かの三島由紀夫氏がSF小説を書いていたことをご存知でしょうか?
この小説はある日、突然普通に暮らしていた家族が自分たちは宇宙から来たのだということを思い出すところから始まります
まあ、内容は興味をもたれたら読んで楽しんでもらえればいいので、ここでは三島由紀夫氏と私の関係について書かせていただきます
中学生の頃SFと出会った私は筒井康隆にはまりました。すると30前後の国語教師が、「筒井なんてただの読み物だ、もっと文学を読め」と因縁をつけてきたのです
その教師はガチガチの三島信者で、太宰治をやたらと嫌っており、その価値観を読書好きな生徒を見つけては押し付ける人物でした
お蔭で私は三島由紀夫に恨みはないが心の中でずっと封印して生きてきました
死んでも読むまいと
そもそも、ただの読み物とは何か?またはだったら何なのか?
よくよく考えてみると三島由紀夫氏はえらいとばっちりですよねw
そして年を重ねて40を超えて、だいぶ丸くなってきたのか、三島作品もぽつぽつ読み出しました
この作品はやはり作者にとっては異質な作品として存在するものでしょう
SFとしての完成度は首をひねりたくもありますが、とても面白い読み物であることはたしかですw
あしからずw

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