尻啖え孫市
鉄砲集団雑賀衆を描いた司馬遼太郎氏の傑作小説
この小説の主人公雑賀孫市はある意味自由人
秀吉の再三の誘いも断り本願寺につきます
時は一向一揆が隆盛、実はこのとき織田信長が本願寺を倒していなければ、日本は一向宗の宗教国家になっていたかもしれません
戦いに挑む前、孫市の周囲に多くの一向宗人たちが現れ「南無阿弥陀仏」を唱える場面
宗教など頼ったことのない孫市ですら、いつしか気づかぬうちに「南無阿弥陀仏」と唱えてしまう、ここは凄く臨場感があります
雑賀孫市の本名は鈴木孫市重秀生没年不詳
名古屋山三郎や戸次庄左衛門などとともに後年に渡っていろいろと色づけされてきた人物かもしれませんね
大河ドラマでは「黄金の日々」で林隆三さんが演じていました