川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
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深夜の市長

地元の紀伊國屋書店で新古本バーゲンで発見、購入いたしました
なかなか海野十三の著作は読めないでいたので嬉しかった。こんなの刊行されているのも知らなかったので
収録されているのは表題作のほか「蠅男」「振動魔」「赤外線男」「三人の双生児」
今回はカテゴリーをSFにしたが、どちらかというとミステリー色の強い作品がこの本には集められた
「振動魔」だけ読んだことがあったが、他はすべて初読である意味新鮮
古い時代の小説なので多少読みづらい面はあるが、それは致し方なし
「振動魔」を読んだことがあったのは、短いながらも傑作だからだろう、何かのアンソロジィで読んだのだろうが、一番破綻がないしまとまっている
それと逆で「深夜の市長」は長い割に破綻しまくっているw
まあ、海野十三はそういうところがいいのだがw
「火星船団」なんかも読んだが、むしろ海野十三作品を顕著に表しているのは、この作品集のようにミステリーとSFの融合ではないかと思います

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