川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
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恐喝 ゆすり

昨日はサイレント映画「下宿人」を紹介しましたが、今回はアルフレッド・ヒッチコック初のトーキー作品をご紹介
アメリカでトーキー映画がじわじわと誕生し、興行収益を塗り替えるようになるとイギリスにもその波が伝わってきました。そしてヒッチコックも初のトーキー映画を手掛けることになります
ただし、本作はもとよりサイレントとして撮影されたもの、つまり後付でトーキーとなった作品なのです
ところがどっこい、さすがに後のサスペンスの巨匠と言われる名監督の作品です
当時は新しいトーキーとしての特性を生かしつつ、サイレント映画の上手い手法がまじりあった見事な名作として仕上がっています
ある意味ヒッチコック作品において非常に貴重な作品であるとも言えます
内容は殺人を犯した女とその恋人である刑事をめぐるサスペンス
ストーリーはそれほど複雑ではないですが、台詞における音の特性や、サイレントのあえて見せない手法など、もろもろと盛り込まれており、必見の一作として仕上がっております

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