川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
主に野球、相撲、競馬、読書、映画関係

おもろ放談

70年代、星新一、小松左京、筒井康隆ら数人のSF作家による対談がまとめられた本です
これはもう、正直面白い
しかし、これ、現在出したらすぐネットで叩かれそうな内容で溢れかえってますねw
昭和の時代の方が発言もおおらかで良かったということでしょうかw
もう、真っ先に語られている「インフレ・貨幣制度・食料・スパイ制度・そして……」でもかなりな問題発言がつづられています
「まあ、しかし、最近世界各地でたくさん飢えて死んでますね。あれ、ひとまとめにして埋めときゃ石油になるのかな(笑)」
「死体を燃やすと燃料費食うから、土葬にして。墓場の下にだね、有機分解物を吸い取る装置をつけてね。それから埋めたやつをなるべく早く腐らせるように、室に入れて、藁でくるんで……まるで納豆だな(笑)」
「ミイラ見たけどね、うまそうなんだな、これが(笑)日本人だろわれわれ。削って食ったらカツオブシと同じじゃないか、いいダシが出るだろうという気が(笑)それで家に帰ってメザシ見たんだな。目がこうあいてらあな(笑)ミイラだろ。保存食だしさ。あれ食っていいならミイラだって(笑)いや、そりゃあ、好き好きですよ。あんなになるまで待たなくても生干しの好きな人はオロシでもかけて(笑)」
ひどいものですw
これ、今は絶版でしょうが、かなり売れた本なので読もうと思えば今でも読めるでしょう
でも、案外読み直してみると今とさして変わっていないような気がするのが不思議です
生きにくい国はいつまでたっても生きにくい国ということかw

×

非ログインユーザーとして返信する