三角形の第四辺
エラリー・クィーンはフレデリック・ダネイとマンフレッド・リーの共同執筆時のペンネーム
この作品はかなり後期の作品で、エラリー・クィーンの名で出版されていますが、別の作者が書いたものとされています
後期の作品はほとんどがそうで、なので小説のタッチもバラバラ、トリックも未熟なものであったりして、どうして偉大なミステリー作家がこのようにして晩節を汚したのかはいまだに謎とされています
しかし、すべてが総じて駄目というわけではなく、飛び切りの傑作というものはないまでも、安定した面白さの作品はいくつかあります
本書もその一つ
なんとか探偵クィーンが登場する作品として完成されています
アナグラムをつかったアイディアもまずまず
タイトルもなかなか印象的ですね