川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
主に野球、相撲、競馬、読書、映画関係

たったひとつの冴えたやりかた

片山若子さんのカバーイラストがいいですね
表題作は念願の宇宙旅行へ出発した少女
銀河へ飛び立つ途中に冷凍睡眠に入るわけですが、その間に頭の中に一人のエイリアンが侵入
二人は協力しながら冒険を続けるというもの
なかなか楽しい作品ですが少し悲しい結末がまっています
他に二本の中編が収められています
さて、作者の名前はジェイムズ・ティプトリー・ジュニアとあるので、男性作家が書かれたものと思いがちですが、これは女性作家のペンネームです
訳者あとがきで書かれていますがこの作者の死は壮絶でした
1987年病気で寝たきりだった夫を猟銃で射殺し同じベッドの上で自分の頭を撃ち抜いたそうです
夫は84歳、妻は71歳
夫は失明した上にアルツハイマー病を患い、妻も心臓疾患が悪化していたとか
この死こそ、この結末こそが、彼女が悩んで悩んで考え出した「たったひとつの冴えたやりかた」であるとしたら、それは少し悲しいですね

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