川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
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レベルセブン

最終戦争ものの古典中の古典
これは絶版となったサンリオSF文庫版ですが、どこかで出しているんじゃないですかね、岩波とか河出とかで
タイトルのレベルセブンとは4000フィートを超える地下にある秘密の原爆ロケット発射基地のこと
そこに配属されたX-127なる人物の記録が主な内容
著者のモルデカイ・ロシュワルトはこれが唯一のSF作品
イスラエル国民で、当時はアメリカの大学の准教授で社会学、哲学を教えていたそうな
まあ、本物の小説化ではないので、文体が凡庸とか評論家から批判されたそうだが、むしろ言葉を入念に選ばれたわけではないリアル感が逆にじわじわと伝わってきて、自らを滅ぼす人間と言う種の愚かさを伝えてくれるいい一冊となっています
でも考えてみると東西冷戦時代は目に見えていたのでわかりやすかった
なので、こういう小説も生まれた
で、現代の混沌は目に見えるものが多すぎて逆に見逃すことも多い
もしかしたら、最終戦争で人類が滅びるとしたら、物書きも想像できないような、考えもしない角度から何かが生じてそうなってしまうのかもしれませんね


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