川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
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スキャナー・ダークリー

フィリップ・K・ディック後期の名作
これを書いたおかげで、この作家ジャンキーじゃねえかと、警察に疑われるようになってしまったというやつですw
まあ、この作家は結婚と離婚をやたらと繰り返し、常備薬のアンフェタミンが切れたため、密売人からジェネリックもどきを買って膵臓と神経衰弱で入院したり、私生活にいろいろと問題のあった人で、やはり作品の質が安定しているのは、結婚直後の幸せな時だったりしますので、この後期の傑作は貴重ですね、その後の「ヴァリス」3部作になると、もはや何が何だかわからなくなってきてますからw
この本、初めはサンリオSF文庫で「暗闇のスキャナー」(絶版)出版されましたが、やはりディックはね、浅倉久志さんですよね。意訳が多少は言っているでしょうが実に滑らかで、文句なく面白い作品になっています
これは帯にもあるようにキアヌ・リーブス主演で映画化されました
ディック原作の映画としては「ブレードランナー」まではいきませんが、なかなか面白く仕上がっていたと思います

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