川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
主に野球、相撲、競馬、読書、映画関係

お岩と伊右衛門

東海道四谷怪談、四世鶴屋南北によって書かれた怪談の評論本です
日本三大怪談、あとは番町皿屋敷、そして牡丹燈籠
しかし、東海道四谷怪談が一番古い出典で、今日ではいろいろとアレンジもされた新作も多く、様々な人になじみ深いのではないでしょうか?
この本では第一章の「女はなぜ幽霊になるのか」という怪談入門編からはじまり、最終的には四谷怪談の深層、果ては四谷怪談という物語がもたらした幕末のお江戸ゴシップなどへの追求へを紐解いて書かれています
補章では京極夏彦氏の「嗤う伊右衛門」に対しての評論まであり、なかなかのサービスぶりw
確かに「嗤う伊右衛門」を読んだときは、四谷怪談も角度を変えてみればこうなるのかと、目からうろこが落ちたことを思い出します
こういう怪談は、落語家桂歌丸が得意としていましたね
早く体を治して何とかまた歌さんの怪談を楽しみたいです
闘病生活大変でしょうが、無事なお姿を、そして高座への復帰を切に希望します

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