川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
主に野球、相撲、競馬、読書、映画関係

死の接吻

これももはや古典と言っていいかと思います
この小説はアイラ・レヴィンが23歳の時に書き上げたもの
内容は完璧。すでに読者を楽しませる術を身に着けています
この小説は何度か映画化されていますが、正直小説を超える作品はありません
というのは、この小説の作りにあります
序盤、犯罪計画を企てているのが誰なのかがわからないからです
でも、登場人物リストがあるとわかってしまうのですがw
それでも読み進めていくと、まるで自分が犯罪を犯し続けて行っているかのような臨場感が伝わってきます
この後、レヴィンは「ローズマリーの赤ちゃん」「ブラジルから来た少年」などの傑作を連発します
この二つも映像化され、どちらもなかなかの佳作でした
この小説で、いい映像作品を作るとなると、大胆な発想の展開が必要なのかもしれませんね

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