川上英幸のブログ

脚本家川上英幸がゆるゆると書き残すブログです
主に野球、相撲、競馬、読書、映画関係

シリウス


1944年に発表された小説
シリウスというのはこの作品に登場する、ボーダー・コリーの血を持つ犬の名前
科学者によって人間に匹敵する知能をもたらされた犬の物語です
はっきりといいますがこの手の作品、決まって悲劇が待ち受けています
ただ発表された年代で考えると当時は画期的な作品だったのでしょう
事実、文章は懇切丁寧、いたって真面目な内容だし物語の完成度も高いです



手塚治虫氏の漫画「ブラックジャック」にも同じようなテーマの漫画がありました
その作品ではナダレという名前の鹿でしたが、やはり待ち受けていたものは悲劇でした



これが人間になると「アルジャーノンに花束を」になるのでしょうね
ダニエル・キイスの不朽の名作



まあ、犬にしろ鹿にしろ人間にしろ
必要以上に賢くなることは良くないことだと、そういうことでしょうかねw
これがドラマになると名犬ラッシーやイルカのフリッパーみたいになって、なぜか悲劇にならんのよなあwww
読み物と映像の違いはそういうところですかね

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